VビームⅡ

VビームⅡは医療用レーザー治療装置（血管腫治療用レーザー）のことです。同装置は医療機器のため医療機関でしか施術は行えません。主に赤アザ（単純性血管腫、苺状血管腫）、赤ら顔（毛細血管拡張症）の症状でお悩みの方に対しては保険診療内で治療できます。また毛細血管拡張症以外の赤ら顔、赤ニキビ、赤いニキビ跡、赤い傷跡、小じわ、しみ、くすみなどの症状でお悩みの方に対しても自費診療で治療することが可能です。

レーザー光線を照射する治療は様々な医療現場で用いられていますが、同装置から照射されるオレンジ色のレーザー光線（波長595ナノメートル）は、血液のような赤色に吸収されやすいという特長があります。このレーザー光を皮膚に照射することで赤みの原因となる血管のみを破壊することにより周囲の皮膚への負担が少なく最大限の効果が期待できます。

ただ、いずれの症状に対しても1回の治療で血管を完全に破壊することは難しく、期間を空けて定期的にレーザー治療を繰り返す必要があります。VbeamⅡの施術中に照射されるレーザーの熱で肌を傷める、あるいは痛みなどを心配される方もいらっしゃると思われますが、同装置ではレーザーが照射される前にマイナス26℃の冷たいガスを肌に吹きつけます。これにより傷跡も残りにくく、痛みについても輪ゴムで弾かれる程度で済むと言われています。

このレーザー治療は、生まれた時からはっきりわかる単純性血管腫や生後間もない時期に赤い斑点が現れて次第に苺状に膨らんでいく苺状血管腫が見られる赤ちゃんに対しても施術することが可能です。しかもこれらの施術は肌が薄く、赤アザの範囲も狭い乳児期から治療を開始した方が効果は高いと考えられています。