虫除けスプレーにはディートやイカリジンが主成分として含まれています。蚊やマダニなどの吸血害虫は人間から発せられた二酸化炭素、匂いなどを認識して近づき吸血します。そのためそれらの認識能力を低下させるディートやイカリジンにより吸血を防ぐ効果が期待できます。ただ塗布した部位にしか効果が期待できないため露出部全体的にまんべんなく使用する必要があります。顔などに使用する場合は目の中に入らないように一度手に取ってから優しく塗布してください。ディートが世界的に使用されている虫よけ成分ですが6ヶ月未満のお子さんには使用できず、6ヶ月から12歳までは使用回数の制限があり、さらに高濃度の場合は使用できないこともあります。一方イカリジンは年齢や使用回数に制限がないため、小学校以下のお子様がいるご家庭では使用しやすいと思います。虫刺されの跡を掻き破り、とびひを発症されて受診される患者さんもおられます。虫刺されはこれらかの季節は特に注意が必要です。